太陽光発電・蓄電池 自給自足に必要なワット数
2017/05/29
固定価格買取制度で人気の太陽光発電パネルですが、実用には何kw必要なのでしょうか?
筆者の自宅では3kwのパネルを屋根の南側と東側に分けて取り付けています。家族は3人なので一人1kwということになりますが、売電収入と買電による支出が年間を通じてほぼプラスマイナスゼロとなっています。オール電化住宅で、給湯器はエコキュートを使用しています。ただし、夫婦共働きで昼間は誰も居ないということと、現在よりは売電単価が高いことは差し引いて考えなければなりませんが、知り合いのお家では夫婦と子供3人で4kwを付けているそうですので、一人当たり約1kwというのは妥当なものかもしれません。今後は売電単価が安くなっていくので少し多めに設置した方が良いでしょう。
将来、売電単価が下がって、売るよりも自分で使った方が得、ということになれば蓄電池を設置して昼間発電した電気を朝や夕方以降に使うというスタイルに変更するかもしれません。その時に必要な蓄電池ですが、月間で昼間買っている電気が年平均で約200kw時だとすると、約6.6kwの容量が必要ということになります。(1日6.6kw時×30(日)=198kw時)これより小さい容量の蓄電池もあるようですが、容量を小さくすると、昼間必要な電気を蓄えきれないということになるので、足りない分を電力会社から買い取ることになります。
将来的には電気の単価も上がっている(再エネ発電賦課金が大幅に上がっている)こともあり得るのでできるだけ電気は自給自足したいものです。そうなるとひと月200kw時使える6.6kw時クラスの蓄電池が欲しいところです。これは我が家での想定ですので、家族の人数や電気の使い方が変わってくれば、選択する蓄電池の容量は違ってきますが、一つの目安にはなると思います。
6.6kw時の蓄電池を設置すれば年間を通して自給自足が出来るかと言えばそうではありません。冬は暖房のため200kw時を大きく超えて電気を使用するので、蓄電池に貯めていた分で足りないところは昼間、電気を買わなければいけません。逆に春や秋は太陽光発電で電気を貯めていても使うことの方が少ないので、昼間は蓄電せずに単価が安くなっていたとしても売電した方が良いでしょう。夏は冬ほど電気を使わないのでほぼ自給自足ができるかもしれません。買ったとしても曇りの日の冷房代くらいでしょうか。
我が家は今はまだ、太陽光発電だけなのですが、将来は電力の自給自足を目指して、蓄電池を設置したいものです。