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lepto's blog

家庭用蓄電システム導入のメリットとコスト

      2017/05/29

先日、家庭用蓄電システムの導入について説明を受けました。当面は割安な夜間電力を買って蓄電池に充電しておき、朝や夕方以降、電気をよく使うときに蓄電池から電気を取り出して使うという方法をとります。次に、太陽光発電の固定価格買取制度の期限が切れて、売電の単価が下がったら売電をやめて、代わりに発電した電気を蓄電池に貯めるということです。売電の価格が下がるころには電気を買うときの価格も上がっていることが想定されるため、なるべく電気を買わないようにする方が電気代の節約になるからだそうです。

蓄電システム導入のメリットですが

①停電時・災害時の備え

②電気代節約

③再エネ発電賦課金の抑制

④固定価格買取制度終了後の選択肢が増える

⑤今なら補助金がもらえる

とのことでした。

①は蓄電池があれば停電してもしばらくは電気が使えるということです。②は割安な夜間電力を使用することにより電気代を節約することができるということです。③が少しわかりにくいですが、現在の電気料金には電力会社が発電している電気代のほかに再生可能エネルギー、すなわち太陽光発電などによる売電分を電力会社が買い取った分を上乗せされています。この上乗せ分は電気を買えば買うほど買った分に比例して上乗せされるので、買い取る電気代を減らせば一緒に減らすことができるのです。このため、電気代を節約すると同時に賦課金による負担を減らすことができるということです。④は蓄電池がなければ、余った電気は売電するしかないので、安い単価で買い取ってもらうことになりますが、蓄電池があれば余った電気を充電して発電していない時に使うという選択肢が増えるということです。最後に⑤ですが今のところ、蓄電池の普及のため国から補助金が出ているので、蓄電システムの価格が下がってから導入するより早い時期に導入できるので①~④のメリットをはやくから享受できるというものです。

導入コストが200万円、国からの補助が50万円だとすると、導入にかかる負担は150万円です。ここで、蓄電池の寿命ですが、導入を勧められた東芝の”エネグーン”は12000回の充放電のサイクルを繰り返した場合でも容量が90%を保つとのことで、30年以上使えるとのことでした。仮に30年使えたとすると1年あたり約5万円、ひと月4~5千円の負担ということになります。

今回の説明とは別にニュースで聞いたのですが、ひと月5千円くらいで蓄電システムをリースできるという話もあるので、費用負担はひと月4~5千円で妥当なものなのでしょう。現時点で節約できる電気代ですが、ひと月の昼間の平均買電量が200kw時だとすると200×(昼間の買電の電力単価-夜間の買電の電力単価)となるのでひと月4~5千円くらいでしょうか。さらに災害などによる停電に備えられます。コスト的には現時点では蓄電池を導入することでコスト減になるわけではないようです。今回の説明はどうやら、災害への備えと将来、売電の単価が下がったり、買電の単価が上がった時に電気代の負担を減らせるという見込みで先行導入を検討してはどうかという提案でした。

150万円あれば住宅ローンの繰り上げ返済ができるので今回は見送りましたが、将来的には災害への備えも欲しいですし、太陽光発電による電力供給の不安定さを解消するのに貢献できるので、是非、導入したいものです。

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