未来予想図02
2024/11/02
こうなっていたらいいなぁ、と思う未来を妄想して書きます。
今は2034年、日本のエネルギー事情も15年前とは変わってきている。
ここで我が家の電力事情を。
我が家の屋根には太陽光発電のパネルが設置してある。屋根の南面と東面にあわせて3kwである。日本版固定価格買取制度ができる前の制度で、電力会社と余剰電力を10年間1kw時あたり48円で買い取ってもらうという契約を交わしていた。
1kw時48円で買い取ってもらっていた頃は春と秋は発電する電力が消費電力を上回り黒字、夏はトントンで、冬は家がオール電化なため暖房で電気を多く使うので大幅な赤字であったが、年間を通じると、電気代はプラスマイナスゼロか、かかってもわずかなものだった。
10年を過ぎると、電力会社に買い取ってもらえる電力の価格が一気に数分の一になったので電気代の負担が掛かるようになった。
数分の一の価格で売るくらいなら、蓄電池に貯めておいて自分で使った方が良いので、蓄電池の設置を検討し、結果、手頃なモデルをリース契約した。昼間貯めた電力を夕方以降、冷暖房や炊事に使うことになった。
ただどうしても蓄電池に貯めきれない電力が生まれて使い切れないので、その分は安い価格で電力会社に売ることになった。1kw時48円で買い取ってもらっていた時よりは負担は増えたが、太陽光発電の電力を有効活用できるようにはなった。
そうこうしているうちに公共施設や住宅、発電施設と蓄電池を結んで電力を融通し合うマイクログリッドの構築を目指す地域電力会社が設立された。
我が家も参加を要請され、大手電力会社より高値で余剰電力を買い取ってもらえるとのことで、参加することにした。結果、電力が足りない時、余っているところから安価で融通してもらえるようにもなったので電力における我が家の家計への負担は軽減されることになった。
日本の固定価格買取制度では20年間定められた価格で電力を買い取ってもらえるが、制度が始まった最初の方に設置された太陽電池パネルは20年を経過し、撤去するか更新するか、そのまま使えるところまで使うかと言う岐路に立たされていた。
固定価格買取制度での電力の買取価格は当初は1kw時あたり40円台、30円台と、高く設定されていたものの年数が進むにつれ、買い取り価格は安く設定され続け、今では制度を利用するメリットはほとんどなくなってしまっている。
代わりに地域電力会社が各地で設立されて、電力を買い取ってくれるようになったので最近ではそちらへの売却で利益を上げるようになっている。
個人的には固定価格買取制度が始まったばかりの時にパネルを設置した人が羨ましい。20年も高価で買い取ってもらった上に、20年過ぎるころには蓄電池も安くなっていて大容量のものを手軽に設置できるようになっていたし、余った電力も地域電力会社が買い取ってくれるようになったからだ。
先進国、ドイツに遅れること15年ほどで、日本でも新築の家屋には太陽光発電のパネルと蓄電池を設置するのが一般的となり、全電力に占める自然エネルギーの占める割合が50%を超えたとニュースになった。
我が家では20年以上前に設置したパネルが今も発電を続けてくれているので当分先の話になると思うが、今の設備を更新するときには、屋根一杯に太陽光電池のパネルを設置して、今より多くの電力を発電をできるようにしたい。
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