未来予想図０６
2024/11/02
未来のことを想像して書いてみます。
２０４Ｘ年の春はおだやかで、桜を見に行く人も多かったようだ。２０２０年の春は新型コロナウイルスの影響で外出を自粛しないといけなかったが、ウイルスの心配はここ数年であまりしなくて良くなった。
２０２１年以降も人類は何度か新型ウイルスに脅かされたが、全人類の知能を人工知能（ＡＩ）の知能が上回るというシンギュラリティが訪れてからは新型ウイルスが発生してもごく短期間で薬やワクチンが開発されるようになり、パンデミックは起こらないようになったのだ。
人類の歴史を振り返ると狩猟や採取で生活していた頃があった。それが、農業で食料を得るという、農業革命が起きた。それから約２５００後には産業革命が起こり、産業革命の２５０年後にはＩＴ革命が起きた。革命的な変化が起こるまでの期間が１０分の１づつになっていっているのだ。ＩＴ革命から次の革命はおおざっぱに言ってＩＴ革命の２５年後だが、この革命は今までで一番インパクトが大きいのではないかという革命だった。ＡＩ革命である。
ＡＩが人間の知能を越えてからはあらゆる分野でＡＩが活用されるようになり、そのすべての分野で革命的な変化が起こった。人類は労働から解放され、地震や津波、台風といった脅威は残っているものの、ほとんどすべての分野の問題は大幅に改善されていった。ＡＩ革命の次は生命革命と言われていて、人体を構成する組織を入れ替えることで寿命を延ばす技術が広まっていっているところだ。ＡＩ革命からたった２年半でさらに大きな革命が訪れたのだ。
生命に対する革命的な技術は寿命が尽きる寸前の人たちから順に恩恵を受けることになった。私の母は９０歳を超えても健在だったため、ぎりぎりのところで延命の技術の適用を受け、一時期は子である私より若い外見をしていた。私もすでに老人と言って良い年齢だが今は３０代くらいの外見をしている。１０代や２０代の外見を手に入れることも可能だが、私は若いころ痩せすぎていて体力も無く、人並みの体重を得て健康になったのが３０代になってからだったため、３０代の体を希望したのだ。
今後はこのような大きな革命が立て続けに起こるという。ＡＩが猛烈な勢いで研究開発を続けるので、エネルギーの続く限り、革命を起こし続けるのだそうだ。今後世の中がどうなっていくか、全く予測が出来ない。予測が出来ないくらいの革命が続くということだけが確かなこととなっている。
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