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lepto's blog

佐藤勝彦さんの講演会に行ってきました

      2020/02/09

佐藤勝彦東京大学名誉教授が私の住んでいる地域の子ども未来館の名誉館長を務めていて、講演会があったので参加してきました。名誉館長を務めているのは出身地が近いためなのかもしれません。先生は既に高齢で足を悪くされているようで杖をついて歩かれていました。

 

講演会の内容は、アインシュタインの相対性理論から導き出される宇宙の姿とか、しばらく前に新聞をにぎわせた、重力波についてのお話でした。

 

新聞では頻繁には扱われてはいないようですが、最近では重力波の検出装置の精度が上がったことで、毎週のようにブラックホールどうしの合体による重力波が検出されているそうです。宇宙はブラックホールだらけだったということらしいです。

 

重力波の検出では、中性子星どうしの合体の方が先に検出されるのでは、と言われていたそうですが実際にはブラックホールどうしの合体によるものが多く検出されているとのことで、さらには、精度の高い観測が出来たおかげで、どういう重さのブラックホールがぶつかって一緒になって、どれだけのエネルギーが放出されたのかが計算でわかるほどだそうです。

 

佐藤先生が提唱された宇宙初期のインフレーションについても、宇宙初期の重力波を検出できるようになれば証明できるのではとおっしゃられていました。そのためには重力波の検出装置を3つセットで宇宙に打ち上げて、巨大な検出装置を作る必要があるそうで、計画は既にあるとのことです。ただ、実現するとしても何十年も先になるらしく、先生は別の方法でも宇宙初期の状態を探ることを提案されていました。

 

宇宙論は私が大学で物理を専攻するきっかけにもなったものなので、原点に立ち戻ったような気になりました。今は物理学の勉強はあきらめて就職してしまったので、昔が懐かしく思えます。大学に残って研究を続けていれば、これに近いことをしていたかもしれません。ただ、一般向けのお話を聞くだけなら面白いですが、物理学を専攻して勉強するとなると数学の知識も必要ですし、なかなか理解できるものではありませんでした。

 

今も時々、物理学の本を読んでみようとはしますが、専門的な本になると最初の方を読んだだけでおなかいっぱいになった気がして最後まで読みとおせません。ですので、先日ファインマン物理学の電子書籍の割引があった時に買おうかどうか迷って結局、買いませんでした。学問を諦めたことは長く私の中でわだかまりがありましたが、そろそろそれも解消されてきたようです。

 

私の予定ではあと、2~3年、仕事を続けられたら早期退職して、残りの人生はゆっくりと過ごすつもりです。本を読む時間も出来ると思うので、専門書はともかく、ブルーバックスとか一般向けな本をまた読んでもいいかな、と思います。

 

後になればなるほど、観測技術があがっていって、宇宙の姿がより詳しく分かるようになると思います。大学院に居た頃の先輩が、できるだけ長生きして宇宙のことをもっと知りたい、と言っていたことを思い出しました。出来れば研究者としてそういう時を迎えたいと思っていたのですけど、私も長生きできることを祈りつつ、重力波の観測がさらに高度に行われるのを待ちたいと思います。

 

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