未来予想図03
2024/11/02
最近の良くない状況を振り払い、希望を持てるようにしたいので明るい未来を想像して書きます。
平成の終わりごろ、今後成長すると見込んだ会社の株を少し多めに購入した。価格は一株当たり450円程度だった。
元号が令和に変わった頃、株価は順調に上昇し700円台となった。このまま上昇していくかに見えたとき、新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界恐慌並みの荒波が株式市場にも襲いかかったため、購入した株も500円台まで逆戻りしてしまった。
しかしそこでまた少し買い増しをしたのは今となってはいい思い出だ。コロナショックを乗り越えた数年後、その会社は初期投資期間の赤字状態を脱却しついに黒字を計上した。黒字化する前から株価は少しづつ上昇していたが、黒字の発表とともに急上昇し、以前の10倍くらいの価格をつけることになった。
その後も業績は順調に伸びていったため、徐々に株価を上げつつ、配当金も出るようになった。私も毎年まとまった配当金を手にすることが出来るようになり、すでに退職していた身にはありがたい収入となった。
私と同じ病気を抱える人たちの平均寿命は60歳を少し超えたあたりなのだが、私はそれを大幅に越えて長生きすることが出来た。時間を味方につけられたおかげで、数百円で手に入れた株はやがて数万円相当となり私は大きな資産を手に入れることに成功した。配当金だけでも働きに出て給料をもらっているのと変わらないだけの収入を得られるようになった。
私の父は早逝してしまったし私自身も病気を抱えているため、長生きには縁のないものだと思っていたが、祖母は100歳近くまで生きたし、母も100歳近いがまだ健在で、私も70台半ばとなった。50歳で早期退職したので四半世紀もゆっくりと過ごしてきたことになる。早期退職は早まった選択だったかも、と思ったこともあったが、購入した株の配当金が徐々に増えていくにつれ、そんな気持ちも無くなってきた。
祖母や母と同じくらいの年齢まで生きられるとしたらまだあと20年余りの時間がある。収入の心配は無くなったのでいくら長生きしてもお金に困ることは無いだろう。
ところで、一昔前なら、車の運転に不安を覚える年になると移動手段に困ることになっていたものだが、自動運転車が普及段階に差しかかってきたのでその心配は無さそうだ。
早期退職後に趣味としていた小説の執筆と写真撮影は今も続けている。ファミリーレストランやカフェに出かけて小説を書いたり、あちこちへ出向いて写真を撮ったりする生活が今後も続きそうだ。
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