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特化型AIと汎用型AI

   

最近、AI(人工知能)について話題になることが増えてきました。将棋や囲碁では人間の一番強い人にも勝ってしまうほどになっていますし、ネットの世界でも広告の表示などにAIが使われているそうです。

しかし今あるAIはすべて特化型AIと言って、ある特定の分野においてのみ、活躍できるというAIです。将棋のAIは将棋では人間を上回る知能を持っていますが、ほかのことは全くできません。たとえば将棋のAIに接客やチャットをさせようとしても、無理です。

人間は特定の分野においては特化型AIには及ばないですが、特化型AIにはできない、ほかのこともオールマイティになんでもこなすことが出来ます。この点が人間が現在のAIに勝る点です。特化型AIを組み合わせていけば、多くの分野で人間を上回ることが出来るかもしれませんが、新しく生まれた状況などすべての分野には対応できません。

そこで考えられるのが、汎用型AIです。人間と同じく、あらゆる分野に対して対応できるAIです。これが実用化されれば、AIは真に人間を上回る能力を得ることになると思われます。人間の脳の機能をシミュレートするとか、脳をまるまる解析して同じように作るとか、汎用型AIを作り出す案が提案されています。ただ、今のところ研究段階で実用にはまだ至っていないようです。

全人類の知能をAIの知能が上回る、シンギュラリティと言うものが2045年頃やってくると、未来科学者のカール・ワイツ氏が著書で述べているそうです。おそらく2030~2040年頃に汎用型AIが実用化されるという予測なのだと思います。

今ある仕事の90%はAIとロボットがやってしまえる日が来るとも予測されていますが、それも汎用型AIの実用化が念頭に置かれているのだと思います。

AIが人間並みに思考できるようになると、AIが自分自身を自ら改良していけるようになるのではないかと思います。そうなると、AI自身はどんどん賢くなっていきます。新たな技術開発など研究分野でもAIがほとんどやってしまうようになるのではないでしょうか。AIの手足となるロボットの開発が進み、AIが現実世界での作業等も行えるようになると、本当に人間の代わりをしてしまうと思います。

そうなると、井上智洋さんの著書にある、純粋機械化経済が訪れます。人間は、人間にしか行えない、芸術的な仕事とか、あえて機械でなくて人間が行うようにするというホスピタリティの高い仕事くらいしか仕事が無くなってしまいます。井上さんはそうなる前にベーシックインカムを創設しておいて、多くの人はそれで生活したり食べていけるようにする、ということを提唱されています。

そのような世界が訪れるかどうかは、汎用型AIが実用化されるかどうかにかかっていると思います。

 

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