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lepto's blog

皆が自由になるお金を手にいれるとインフレになる

   

最近UO(ウルティマオンライン)というオンラインゲームに20年ぶりに復帰して時々プレイしています。20年経っていろいろと変わっていますが、驚くことのひとつに”インフレ”があります。

ゲーム中では無限にモンスターが湧き、無限にお金が手に入るので、長く遊んでいるプレイヤーはプレイ時間に比例して多くのお金を持つようになります。多くのお金を手にすると希少なアイテムや有用なアイテムは高い値段でも買えるようになっていきますので、自然に物価は上がっていきます。インフレが起こるのです。

インフレといってもNPC、ノンプレイヤーキャラクターの販売している一般的なアイテムは値段が変わりません。プレイヤー同士で取引されるアイテムの価格が高騰していくのです。

現実世界でお金がたくさん手に入るようになるとどうでしょうか。コモディティ化している商品も含めてインフレし、全体的に価格が上がっていくのだと想像されます。高い価格の方に引っ張られていくのです。希少なものや価値の高い物の値段が上がるのは想像に難くないです。そのほか、人件費を含む流通コストが上がっていけば価格全体が底上げされそうです。

日本はかなり強いデフレ体質で、物価上昇の目標をたてて日銀が緩和をしてもお金が回らず、なかなかインフレにはなりません。なかなかインフレにならないことが何か問題あるのか、というと、国内だけを見ていれば物価は安いままですしそれほど困らないのかもしれませんが、世界に目を向けると、他国は皆、経済規模が大きくなっているのに対して日本だけが取り残され、世界経済に占める日本の割合がどんどん小さくなっていっているのです。日本だけが昔のままなのです。

一昔前は日本は人件費が高くて人を雇うのが大変で、海外へ工場が流出して行ったりしましたが、今は日本の人件費は相対的に安くなっているのだと思います。非正規雇用が増えて収入の少ない人が増えたため、自由に使えるお金をあまりもっていない人が多いと思います。品質が良くても高いものはなかなか売れなくなってしまうのも理解できます。海外製の、品質は劣っても安い製品ばかりが良く売れるという状況になってしまいます。

日本は自国の通貨を持っているので、もっと通貨を発行して、無条件に皆に配ればよいのです。現状では通貨を発行して流通させようとしても、日銀が銀行に貸し出し、銀行が企業に貸し出し、企業が従業員に給料として渡さないと市民の手にはお金は渡りません。それが滞っているので、いっそのこと直接市民にベーシックインカムという形で配ればいいと思います。

皆が今よりもっとお金を持って自由に消費行動をすればインフレとなり、日本企業が得意とする高品質な商品も売れるようになって経済が活性化し、日本も成長基調に乗ると思うのです。

 

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