株式投資の指標(PER・PBR・ROE)
2015/06/28
株式投資をするにあたって私が参考にしている指標が3つあります。。
一つ目はPER(株価収益率)と言って、時価総額÷純利益(株価÷一株当たりの利益(EPS))で計算できます。ここで時価総額とは株価×発行済み株式数で会社全部の価格です。
同じ経営環境が続いたとしたら、会社の価値だけの利益を何年で稼げるかという数値です。PERが14なら14年持っていれば会社の価値は2倍になる計算です。PERが低ければ短い期間で投資を回収できるので割安といわれます。
二つ目はPBR(株価純資産倍率)と言って、株価÷一株当たりの株主資本(BPS)で計算できます。BPSとは株主資本÷発行済み株式数です。
PBRとは“会社の純資産と株価の関係”を表していてこれが低いと割安といわれます。
三つ目にROE(株主資本利益率)=一株当たりの利益(EPS)÷一株当たりの株主資本(BPS)
EPS=当期純利益÷発行済み株式数
BPS=株主資本÷発行済み株式数
ROEは株主資本をいかに効率よく活用して企業活動を行っているかという指標で高いほど、効率の良い経営をしているとされています。
この3つは単純な式で関係性があらわされます。
ROE×PER=PBR
ROE(EPS/BPS)×PER(株価/EPS)
EPS/BPS×株価/EPS = 株価/BPS = PBR
これを見るとPBRの低い株はPERやROEも低い可能性があります。PERは低いと割安なのですが、ROEが低いと資本を有効に活用できていないので問題があります。低PBRには低PBRの理由がある場合がありますので要注意です。
株を買うときは指標も参考にしますが、最終的には、会社がどんな事業をしていて、将来性はどうだとか、指標以外の要因も加味して決定することが多いです。IT系や期待の大きい会社はPERが数十倍、数百倍になっていたりします。
高PERの期待されている会社は割高なので少しだけ買っておくということをしています。後で2分の1、3分の1に下がった時に買い増そうとするためです。しかし、株式市場では期待がさらに高まって、下がるどころかさらに高いPERになるまで買われていったりします。
なので、PER・PBR・ROEというのはIT産業や急成長中の企業などには参考程度となりますが、基礎知識として、知っておくべきかなと思います。