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lepto's blog

10年前の3月11日

   

10年前の3月11日、東日本大震災が起きました。

未曽有の大災害でテレビも連日、震災の事ばかりを放送していました。その頃私は病院に入院していて、病院があるのは西日本なのにも関わらず、他の患者さんと一緒に不安な日々を過ごしたことを覚えています。

テレビはやがてCMがほとんど無くなり、公共広告機構の「エ~シ~」というものばかりになりました。入院中、みんなで見ていた番組も見られなくなりました。

私が入院していたのは特殊な病棟で、個人ごとに区切られたカーテンなどが無く、テレビも廊下に設置されていたものをみんなで見るという環境でした。

私は2月中旬から4月末まで入院していました。最初の方はテレビを見ていましたが、後ろの方はほとんど見ることはありませんでした。家族に差し入れてもらった、ポータブルCDプレイヤーで音楽を聴いていることが多かったと思います。

特殊な病棟なのでほかの入院患者も私のベットの近くまで来たり、話しかけてきたりすることもあったのですが、イヤホンを付けていると話しかけても聞こえない、と思われたのか、話しかけられることは無くなりました。入院した最初の頃は私もほかの患者さんと話をしたりしていましたが、終わりの頃になるとそれも面倒になってきたので、ちょうど良かったと思います。

私が退院するころには患者の半分くらいは入れ替わっていたと思います。病棟へは自由に出たり入ったりすることのできない特殊な環境で、お風呂に入りに行くのもおやつを買いに売店に行くのもみんなと一緒に決められた時だけでした。その時をいつも楽しみにしていました。本当に珍しい体験をしたと思います。

入院中は、自分はもう退院できなくて、死ぬまでずっとここに居るのかな、などと感じていました。他の患者さんもそんな気がしているという人も居ました。しかし、実際にはみんな順に退院していくので、私にも退院する日が訪れると思い、主治医には4月末までに退院して自宅療養にうつりたい、と希望を伝えると認められて5月からは家で過ごすことになりました。

病気で体力も知力もガタ落ちでしたので、その後休み始めてから半年で職場へ復帰したのは、奇跡的だったような気がします。徐々に回復していったものの、病休や休職を繰り返しながら過ごし、人並みの仕事をこなせるようになる前に、10年目の昨年、退職しました。今は人並みの仕事は出来なくても、家事の一部をこなしたり、日常生活には支障がないので問題は無いです。

退職後、ゆっくり休んでいると、回復するものです。体調は良くなってきました。10年の間に1年半ほど病休、休職していた時期がありましたが、そのくらいゆっくり休むと確実に病状は良くなっていました。今後はそれがずっと続くと思います。

10年前の今日から数えて10年、私にとっても感慨深いことです。

 

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