人工知能は資本主義を終焉させるか、を読みました
2019/11/23
年末に図書館で借りていた本、「人工知能は資本主義を終焉させるか」を読みました。
「ヘリコプターマネー」「人工知能と経済と未来」「AI時代の新・ベーシックインカム論」の著者、井上智洋さんと「エクサスケールの衝撃」の著者、齊藤元章さんの対談をまとめた本でした。
貨幣発行益をベーシックインカムとして市民に直接渡そう、といった話題やシンギュラリティについて、また、将来的には”お金”を無くしてしまいたいという斎藤さんの考察など、興味深い内容に溢れていました。
近未来の予測から、もっと未来の人類の行く末までもを話題にしていて、とても面白い本でした。
集中力の無くなっている私でも、ワクワクしながら読み進められ、一日で一冊読み終えることが出来ました。
貨幣発行益やベーシックインカムについての井上さんの提案とか、衣食住が無料になっていく、という斎藤さんの考えがその通りになったら、”お金”にまつわる悩みや苦労が無くなります。AIとロボットが働いてくれる未来は、人々は労働からも解放され、自由を手に入れることが出来ます。
2030年頃に準特異点に達し、変化が訪れるとの予測です。2045年から2060年頃には特異点(シンギュラリティ)が訪れ、予測できない程発展していくのではないかとのことです。
核融合炉の普及でエネルギーの問題も解決、植物工場や人工肉の普及で食料も自給自足できるようになり、その先には地産地消、個産個消の時代が訪れ、個の自由が完全に確立される可能性があるそうです。
いつ仕事ができなくなるかと言う心配と、年金の受給年齢の引き上げで将来の生活の不安が募る中、希望を見いだせる様な内容でした。
私の個人的見解では、ユートピアがいつ訪れるかは政治的なものも関係してくると思うので不確定だとおもうのですが、農業革命が約2500年前、産業革命が約250年前、情報革命が約25年前と、革命的な変化が訪れる間隔が10分の1ずつ短くなっているそうなので、今後の変化は2.5年(30ヶ月)や3ヶ月で訪れるようになるかもしれず、今の状況が大きく変わっていくのもそう遠くない未来のことのようです。
希望を持って将来を楽しみにしていようと思います。
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